ニューヨークのショールーム、ザ・ニュースの24年春夏コレクションのプレスデーは、日本からのバイヤーが戻ってきた。為替の影響でどこまで買いにつながるかは不透明だが、新しいブランドを探しているバイヤーが多いという。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
「6397」は、実に豊富な素材バリエーションを揃えた。シルバーの箔(はく)をかけたインディゴデニム、透け感のあるサマーウール、クリスプなコットン、ソフトなタッチのアルパカ・ナイロンのニット、コットンマドラス、リサイクルアセテート、カムフラージュプリントのリネンなどがある。ストライプのシルク・コットンのドレスは、胸からウエストにかけて刺繍でプリーツを入れ、ワークウェア風の形に優しさを加えた。シフォンのTシャツはライムグリーンの上にグレーを重ねてあり、別々に着ることも可能。ユーティリティー感覚の中に、どこか優しい表情を加えている。
「マリア・マクマヌス」もエコな素材と機能性を重視しつつ、柔らかいニュアンスを加えた。トレンチコートは、ゆったり波打つ長めの背ヨークをそのまま袖に続けたラインが優雅だ。優しく揺れるプリーツは、柔らかいニットで表現する。フィッシャーマンセーターにインスパイアされた透かし編みのドレスはロング丈にし、リサイクルのスパンコールを散りばめた。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!