24~25年秋冬ニューヨーク・ファッションウィーク コンフォートラグジュアリーがキーワード

2024/02/14 06:30 更新会員限定


 24~25年秋冬ニューヨーク・ファッションウィークは、株式市場が伸び、雇用が安定し、金利の引き下げが先送りされるくらい好景気、かつ暖冬の中で始まった。11月の大統領選に関しては、不穏なムードはある。そんな気分を反映してか、シルエットの美しい上質なテーラーリング、体を優しく包み込むフォルム、いわばコンフォートラグジュアリーが広がっている。色は、ニューヨークらしい全身黒づくめのスタイルが目立つ。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員)

 プロエンザ・スクーラーは、ラグジュアリーにちょっとカジュアル感を入れるさじ加減がうまい。シルエットの美しいテーラーリング、ボリューム、レイヤードをミックスしながら、優雅な表情を作る。ゆったり首を包み込む大きなハイネックは、ボリュームのあるオフネックがエレガント。ボタンを襟元まできっちり留めたシャツの上には、透けるチュールのような伸縮素材で仕立てた同系色のハイネックのトップを重ね着する。意表をつくスタイリングだが、洗練されている。全体の半分以上が全身黒づくめ。パンツとロングスカートが多いが、光沢のあるソフトなレザーで仕立てたスリップドレスも可愛く、ソフトなレザーの扱いがさえている。

プロエンザ・スクーラー

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