ヌーディージーンズジャパンは、スウェーデン発のジーンズブランド「ヌーディージーンズ」の国内での直営店出店を再開した。コロナ禍以降に一度全店舗を閉鎖したが、10月31日に東京・渋谷に新店をオープンした。ヌーディージーンズは06年に日本に進出し、16年ごろには直営店8、百貨店内売り場7の計15店を持つまでに成長した。しかし、コロナ禍以降は数年かけて撤退し、ECと卸での販売に絞ってきた。再び顧客接点を増やすため、直営店の出店を再開した。
渋谷の新店はキャットストリート沿いのビルの2階の隠れ家的な立地だ。商業施設以外の出店は初。内装の自由度の高さを生かし、木目とコンクリートを組み合わせたスタイリッシュな雰囲気に仕上げた。定番のジーンズのほか、シャツやアウター、雑貨などをフルラインナップで揃える。

売り場はコンパクトで客との距離が近い。髙橋秀彰ヌーディージーンズジャパン社長は「23平方メートルと小さめだったラフォーレ原宿の1号店に原点回帰する気持ち。客とスタッフだけでなく、客と客がジーンズについて語り合うコミュニティーの場になれば」と話す。

店舗にはオフィスが隣接しており、本部スタッフがすぐに顧客と直接顔を合わせることができる。商品やレイアウトなどへの反応をすぐに確認できるメリットもある。創業以来、環境に配慮してきたブランドらしく、店頭では自社製品を預かって無償でリペアするサービスや、客から回収したジーンズのリユース販売など、サステイナブルな施策も実施している。

今後の出店については「拙速な拡大は避けたい。まずは渋谷店の知名度を上げ、軌道に乗せることが大事。以降は大都市などで少しずつ店を増やしたい」と考えている。
