《トップインタビュー2024》日東紡社長 辻裕一氏 基盤生かし次代につなぐ

2024/01/26 12:30 更新有料会員限定


辻裕一氏

需要急増に対応

 ――23年を振り返って。

 各地での紛争など世界的に不安な状態が続いていますが、日本では人々の生活が元に戻り、インバウンド(訪日外国人)による飲食店や衣料販売店のにぎわいなど、この先の明るい兆しが見える1年でした。

 22年の秋口からの生成AI(人工知能)の躍進は、私たちの電子材料関係の市場にも好影響が出ています。売り上げの80%を占めるグラスファイバー事業部門の高付加価値なガラスクロスがデータセンターに採用されました。

 このことで、今期の業績は前年度に比べて、大幅な増益を狙えると思っています。

 23年は会社の100周年でもあり、私が16年に社長に就任して初めて作った中期経営計画の最終年度でした。IT不況やコロナ禍などもあり、目標数値には未達の見通しですが、2年遅れで進んでいます。

 将来に向けた基盤整備を行ってきたからこそ、急激な需要の増加に対応できたのだと思います。

 ――繊維事業の状況は。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定トップインタビュー



この記事に関連する記事