【PR】日本写真印刷コミュニケーションズ 「ファブライト」 職人の知見とデジタル技術で高品質の印刷

2021/12/15 00:00 更新


 NISSHAグループの日本写真印刷コミュニケーションズは、ファッションテキスタイル向けに生地印刷ソリューションを提供している。美術市場の印刷で培った色彩調整のノウハウと高精細な撮影・印刷技術が強みだ。環境負荷の低さや、裁断までの一貫生産などを打ち出し、異業種参入企業として顧客開拓を進める。

精細な印刷を様々な生地に施す

理想の色を具現化

 同社は1929年に創業したNISSHAの創業事業である印刷業を担う子会社として15年に設立。展覧会図録といった美術市場から始まり、雑誌などの出版市場、販促市場と、得意の高品質な印刷技術を活用する分野を広げてきた。アパレル市場には20年秋から参入した。

 生地印刷サービスの主軸は、昇華転写を主とする印刷技術「ファブライト」だ。元は、広告や内装用途で採用されてきた。アパレル市場で訴求をしてからは、レディスブランドで引き合いがあったほか、試作でファッションデザイナーと協業しオリジナル柄を印刷したことがある。

看板向けからテキスタイル印刷を始めた

 同社の高品質な印刷の実現には、データの入力段階におけるノウハウが欠かせない。撮影では、専用の機材を使って立体物の陰影が際立つ画像を撮影できる独自技術「リアルスキャン」を持つ。毛足の長いものを撮影する時はより自然陰影が写るよう横からライティングするなど、被写体に応じた細やかな技術も豊富だ。

 取り込んだデータの調整は、他分野の印刷物も手がけ、「顧客の抱く理想の色を具現化する」能力に長ける熟練オペレーター達が担当する。紙の印刷でアパレル通販カタログの実績があり、言語表現の難しい服の色味や陰影の加減など、顧客の要望を的確に捉えデータに反映してきた経験を持つ。「例えば雑誌では、こだわりの強い顧客の場合、3回は画像調整をやりとりする前提でスケジュールを組むことがある」といい、妥協しない姿勢だ。

 また、裁断まで同社一貫で実施できるため、後から切り出す生地のパターンに沿って柄の大きさや配置を最適化することが可能だ。繰り返し柄の作成といった大幅な加工も、素早くできる。

熟練オペレーターが要望を的確につかみ修正する

 ファブライトでは、非常に滑らかなグラデーション表現を実現できる。CGイラストのような複雑で細かな柄でも、明るい部分が色飛びしない。その秘訣は、データの色調調整技術のほかに、インクジェット機で転写紙に印刷する際のインクにある。インクジェットのインクは一般的に、シアンとマゼンタ、イエロー、黒の4色だが、ファブライトではライトシアンとライトマゼンタを加えた6色を使う。そうすることで、柄の明るい色の部分を滑らかに見せることができる。4色では明るいほどドット数を減らすので、ドットの隙間が広がり粗く見えてしまう。しかし、追加の明るい2色を使うと、ドットの数を保ちながら明るさを表現できるのだ。

 インクジェット機は、国内最速級の機種を使う。インクを噴射するヘッド部分をあえて1メートルあたり10分のスピードに落とし、丁寧にインクを乗せることで、ヘッドの往復による継ぎ目やムラの出ない、より高品質な印刷となる。アパレル向けの1.9メートル幅タイプと、広幅(3.2メートル)タイプがあり、インテリア向けなど大判の印刷も可能だ。

専用ソフトで微調整しながら6種のインクをゆっくりと印刷し、より高品質に

 ほかに、1,2反の小ロット生産に向く水性顔料のインクジェット機を備える。カバン向けなど雑貨に提案している。

エコをアピール

 同社はファブライトを、サステイナブル(持続可能)な技術としてアピールしている。昇華転写は、水を使わず、少ロットによる適量生産にも向くことから、環境負荷が低い印刷手法として捉えられる。

 今年9月には、昇華転写と水性顔料インクジェットの工程で、繊維製品の安全性を証明する国際規格「エコテックススタンダード100」を取得した。肌との接触が大きい製品の基準を満たした「製品クラス2」に該当する。また、「紙の印刷では以前からエコを要求されてきた」として、使うインクはエコテックスの化学物質認証「エコパスポート」を取得済みだ。

 印刷を施す生地では、「レニュー」などリサイクル原料を使った品番を一部そろえる。リサイクル原料でもバージン原料の生地と同等の印刷ができることを確認している。今後はキャンバスやベロアなど、リサイクル原料の生地で表面感のバリエーションを増やす方針だ。

 また、今秋からは、「試作段階の材料と時間のロス削減」として、レーザーカッターによる印刷後の裁断工程もアパレル向けに始めた。印刷時の熱による生地の歪みに対応し、不良品や端材の少ない高精度な裁断ができる。

 アパレル向けの営業を担当する新規事業推進グループでは、サステイナブルと高品質を軸に、積極的に発信している。20年秋からは、複数の合同展示会に参加している。直近では、今年12月のプレミアムテキスタイルジャパンに出展予定だ。オンラインでは、自社サイト内でファブライトの専用ページで紹介しているほか、インスタグラムで出展の様子などを投稿している。

 本社と工場は、京都市中京区のNISSHAの敷地内に建ち、歴史ある町中で存在感を放つ。NISSHAグループの90年以上の歴史と強みを受け継ぎながら、デジタル技術を駆使し、トレンドの先端を行くアパレル分野をサポートする。

社屋の写真

お問い合わせ先

日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社

fabric@nissha.com

サンプル請求はこちらから

Webサイト:https://www.nissha-comms.co.jp/textile/

Instagramアカウント:https://www.instagram.com/fabright_nci/

 企画・制作=繊研新聞社業務局


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