「ニコアンド」がタイの首都バンコクに東南アジア初となる店舗をオープンした。サイアム駅直結の複合施設「サイアム・スクエア・ワン」の地上3階と地下1階の全4フロアに衣類、ライフスタイル、そしてカフェと総合的な世界を提案する。
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サイアムは日本の渋谷と原宿を合わせたような位置付け。周りにはチュラロンコン大学をはじめとした教育機関があり、常に学生や若者があふれている。同じ施設には「オニツカタイガー」の大型店があるほか、駅を挟んだ逆側には巨大ラグジュアリーモール「サイアム・パラゴン」もある。こちらは「ユニクロ」など日系企業がいくつか進出しているエリアでもある。
見どころは地下にあるポップアップスペース。オープニングに際し現地ブランドや注目のライフスタイルショップのコーナーが登場し、名古屋にあるタイ料理店「ヤンガオ」との協業など、タイやバンコクをモチーフにしたアイテムが並んだ。3階にあるカフェでは日本でおなじみのコッペパンサンド「ニコパン」のほか、タイ産のコーヒー豆を使った一杯も楽しめる。
台湾や香港に続くアジア4カ国目。台湾ではパンデミック(世界的大流行)中に店舗数を増やすなど、海外での人気を確実に伸ばしている様子。タイでも多店舗化を目指す。内覧会には現地インフルエンサーの姿があったが、独特のソーシャルメディアカルチャーを持つタイでは、セレブをフィーチャーしたコンテンツやイベントが今後の展開の鍵になりそうだ。
(ライター・益井祐)