【ニューヨーク＝杉本佳子通信員】ナイキが14日、ニューヨークの5番街に新しい旗艦店「ハウス・オブ・イノベーション000」をオープンした。売り場は約6300平方メートルで、地上5階、地下1階。開店早々、大勢のお客で賑わっている。
来店したお客は、ナイキのアプリをスマートフォンにダウンロードするよう促される。気に入った商品があれば、そのアプリを使ってバーコードをスキャンすると、特定の場所に自分のサイズの商品が運ばれてくる仕組みだ。決済も、レジに並ぶのではなく、販売員がアプリを通じて処理する。デジタル化の充実が他のナイキ店との最大の違いで、ディスプレーもデジタルを強調した演出が目立つ。
「ナイキプラス」のメンバーは、アプリを通じて店に着く前に商品を取り置きしてもらったり、メンバー限定コーナーで特別なスニーカーを手に取って見ることができる。
カスタマイズできるシューズコーナーも、多くのお客の関心を引き付けている。靴の品揃えは、世界のどこよりもこの店が豊富だ。クイック決済を含むデジタル、パーソナルなクラフトマンシップ、豊富な品揃えという、今のお客が求めている要素に焦点を当てた店といえるだろう。（写真も）
