東京・日本橋で、街と若手クリエイターをつなぎ、エリア全体の活性化を目指す「ニホンバシ・ベータ」プロジェクトの第1弾が1日、スタートした。「未来ののれん展」と題し、コレド室町1、にんべん日本橋本店、三井ガーデンホテル日本橋プレミア、マンダリン・オリエンタル東京で、各施設・店舗とクリエイターが共同制作した、のれんを展示している。11日まで。
それぞれ施設・店舗のコンセプトやテーマに沿って、クリエイターがデジタル技術などを駆使して「新しいのれん」を表現した。コレド室町では「日本橋の新たなにぎわい」をテーマに、人感センサーやスピーカーの設置によって、人がくぐると音声で語りかけるのれんを作った。約220種類の言葉を話す。にんべんでは入り口のドアを開け、のれんをくぐると、だしを入れたり、かつおぶしを作る音が超指向性スピーカーを通じて聞こえてくる。三井ガーデンホテルでは形状記憶合金を使用して静音性が高いのれんの上下運動を実現、模様が動いて見えるようにした。マンダリン・オリエンタルでは測域センサーを使い、人の動きに合わせてのれんがなびき、森の音が流れる。
同プロジェクトは日本橋の再開発を進める三井不動産が主体となって地元企業と連携し、「街の資産と若いクリエイターが組むことで、街の新しい発信を強化する」目的で開始した。今後も継続する。
