NFL、今度は「真田幸村シューズ」

2016/03/16 05:46 更新


 〝武将スーツ〟を手掛ける紳士服製造小売りのNFL(大阪市)は、「真田幸村シューズ」を企画開発する。幸村スーツを既に開発しており、これに合わせるアイテムを増やし、幸村に縁のある地域の素材や工場を活用するなど、地域興しに貢献するビジネスモデルをつくろうとしている。

 幸村シューズはスーツと同じようにクラウドファンディング(CF)で開発費用を集める。3月10日から4月29日を募集期間とし、目標は50万円。1口3000円から受け付け、支援者にはオリジナルの幸村グッズなどを贈る。このプロジェクトには真田14代、仙台真田家13代当主、真田徹さんも関わり、メーンビジュアルを務める。

 幸村シューズはロングノーズのビジネスタイプ。インソールと中ベロに真田の赤備えの赤を配色、「不惜身命」や六文銭のタグが付く。

 製造は奈良県郡山市の北嶋製靴工業所に依頼する。アッパーの革はレザーの3大産地の一つ、和歌山のものを使う。和歌山県九度山町は幸村が隠棲していた土地として知られる。そこで和歌山のタンナー、テラ(藤井康守代表)に幸村仕様の革製靴べらを作ってもらった。今回の靴に併せ、開発済みの幸村シャツも一新する。普段使いできるシャツを4月上旬に揃える。

 幸村スーツは14年6月、大阪市天王寺区の水谷翔太区長とCFによる地域興しの会議の中から生まれた。同区は幸村をテーマとする地域活性化策を進めている。九度山町の岡本章町長も同じように街興しに力を入れている。そのため、今回の支援総額の1・5%ずつ天王寺区と九度山町に寄付する。

 NFLは織田信長、北条氏康のスーツも開発している。信長スーツは尾州の毛織物の活用、氏康スーツは小田原の寄木細工の小物作成など地域とのつながりを重視している。

真田家当主
真田家当主
「真田幸村シューズ」
「真田幸村シューズ」


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