オリジナルブランド「コーヘン」などで知られる山形県山辺町のニットメーカー、米富繊維。大江健社長は「生産現場の技術職は、長く続けられるかが大事。若さだけを求めなくても良い」として、中途採用に力を入れている。自社ブランドの効果で東京など県外から入社する新卒者もいるが、最近では雪国の生活に慣れず、一冬越すことなく退社する若者も多い。インターンを受け入れても、なかなか入社につながらないのが現実だ。
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間近で職人技
20年に入社した野村宗佑さん(32)は、石川県金沢市の四大卒業後に地元の広告会社を経て、金沢の服飾専門学校で学び直した。在学中、大江社長の講演を聞いたのをきっかけに、「ファッション業界はデザイナーが脚光を浴びがちだが、デザイナーだけでは服は作れない。だからこそ生産現場に近い企業で働きたい」との思いを抱き、米富繊維を選んだ。
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