「アートや音楽でつながろう」 コロナ対策でSNS発信盛ん

2020/04/09 10:58 更新


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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界の多くの地域で外出禁止や自粛が続いている。ウイルスの脅威を避けるためとはいえ、外との直接的なつながりを遮断する生活は孤立を深める。それを受けて、多くのデザイナーブランドがSNSを通じて、家にいながら顧客やファンとつながる取り組みを開始している。感染拡大が加速した3月初旬以降、多くのブランドが医療製品の生産・配布を行ってきた。それから1カ月を経て、デザイナーたちは人々との精神的なつながり、コミュニケーションに力を入れ始めた。

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 「アレキサンダー・マックイーン」は4月以降、「マックイーン・クリエイティブ・コミュニティー」と題して、SNSフォロワーや学生とつながるプロジェクトを開始した。毎週発表されるテーマに沿って、フォロワーがスケッチや立体制作を通して企画に参加するというもの。参加者は、#McQueenCreators@AlexanderMcqueenのタグ付けと共に自身のインスタグラムに投稿して作品を披露する。

#McQueenCreatorsに投稿されたスケッチ

 初回は19年秋冬コレクションのフィナーレに登場したローズドレスがテーマ。そのスケッチを募り、締め切りの4月6日までに5000件以上の作品が集まった。いくつかの作品は公式ソーシャルメディアでも公開中だ。今後は立体や刺繍の制作も予定している。マックイーンはこれまでも旗艦店に学生を招いてワークショップを行うなど教育活動にも力を入れており、その一環の取り組みにもなっている。

「アレキサンダー・マックイーン」19年秋冬コレクション

 イギリスのシューズブランド「マローン・スリアーズ」は、SNS企画、#MyHomeMalonesを開始した。デザイナーでファウンダーのメアリー・アリス・マローンが困難な時期をポジティブに過ごすためのメッセージを伝えるために始めた企画で、自宅でのシューズファッションを楽しむ投稿を呼びかけている。投稿者それぞれが家でのおしゃれを積極的に投稿し、見ていて楽しい。

「マローン・スリアーズ」の#MyHomeMalones企画にデザイナー自身が投稿した写真

 インスタライブで音楽を提供するブランドも多い。「マルベリー」は昨年開始したイベント「マイローカル」の第2弾として、今回は様々なアーティストが各自の部屋などいろいろなロケーションでライブを配信する。厳しい時期をコミュニティーとなって乗り切ろうと、企画された。5日のインスタグラムライブを皮切りに、今後も豪華なラインナップが揃う。日本のアーティストも参加する予定だ。4月から本国オンラインショップの売り上げ15%の寄付も決めた。

「マルベリー」のライブ配信企画

 「リーバイス」もブランドと関係の深いアーティストが日替わりで登場するインスタライブを開催中。家にいながらリーバイスのカルチャーの中心である音楽を通して、世界とつながるプロジェクトになっている。

 そのほか、老舗美容専門店の「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」は自宅にいる各国のスタッフが日々のエピソードを投稿し、「スウォッチ」はバーチャルツアーと題して各国の魅力を楽しく発信している。「JWアンダーソン」によるデジタルQ&A企画もすでに話題だ。

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