全米小売業大会会場内にPCR検査場を設置へ

2021/12/24 06:24 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】全米小売業協会は、22年1月16~18日にリアル開催を予定している全米小売業大会について、ワクチン接種済みとマスク着用の義務付けに加え、17日と18日は会場内に抗原検査とPCR検査を受けられる施設を用意すると発表した。参加者には検査キットも配布され、任意で自分で検査することが可能になる。マスクを持っていない参加者には、マスクが提供される。

 ニューヨーク市はコロナ陽性率が急増していて、12月20日時点での過去7日間平均陽性率は11.02%となった。新しく発見された感染ケースと感染した可能性が高いケースを合わせると、過去7日間の平均感染ケース数は1日1万人を超えている。

 全米小売業大会が行われるジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターは10月初め、ニューヨークコミックコンベンションが開催され、そこに来場していた人がアメリカで2番目のオミクロン型の感染者になった。ニューヨーク州のホークル知事は12月22日、3700万もの無料ホーム検査キットをニューヨーク州としてオーダーしたこと、12月27日からタイムズスクエア駅とグランドセントラル駅にPCR検査施設を設置することを発表した。

 こうした状況で行われる1月の全米小売業大会の展示会場に出展する企業数は900近くになり、広さも現時点で20年の大会を上回る規模になっている。どこまで安全性が保たれるのか注目されている。



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