良品計画は9月10日、新宿3丁目にある「MUJI新宿」「無印良品新宿」の2店をリニューアルオープンする。今期(22年9月期)からスタートした新中期経営計画に沿って、個店経営を強化し、出店地域への貢献ができるよう、2店の品揃えを見直した。
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靖国通り沿いの「MUJI新宿」は、環境や社会課題への貢献を目指し、染め直した服を販売する「ReMUJI」の売り場や、傷や汚れのある家具や食器を値引きして売る「もったいない市」の売り場も設ける。衣料品、食品、古本などの回収も行う。
新宿店はコロナ禍によってインバウンド(訪日外国人)が減り、遠方から訪れる客も減ったことを受け、通勤、通学などで新宿に来る人たちに向けた品揃えを強化した。衣料品を売っていた1階は食品売り場にして、品揃えを倍増、冷凍食品や弁当も販売する。入り口には5台の自動販売機を置き、飲料、軽食、傘などを24時間販売する。
2店の店長が地域行政と話し合い、店舗の周辺地域の課題やニーズを反映できるよう、リニューアル内容を考えた。また、近接する店舗同士の品揃えの重複も可能な限り減らし、役割をすみ分け、一体運営できるようにした。オープン後は近隣のオープンカフェなどを利用し、ワークショップを定期開催するなど、地域活性化に向けた取り組みも2店が主導して行う。今回のリニューアルを皮切りに良品計画は地域貢献型の店舗を24年までに100店まで増やす考えだ。