【マサ佐藤の駆け込み寺】納期遅れを回避するには④

2018/01/11 11:45 更新


Medium %e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%82%b9 %e3%83%89%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%82%b9

せんせ。前回せんせが修正したMDスケジュールが納得いかないので説明してください。


はい(''◇'')ゞでは読者の皆さんにも理解できるようにもう一度説明します。では、まずは私が修正した図は以下のようになります。



では改めてDさんの疑問点をまとめますと、1月展開商品なのに、修正MDスケジュールでは12月後半倉庫着になっている。このことで修正MD設計の時期が、1月展開商品の企画・デザイン出しの期間と被って大変だ!! ということでした。


へい。その通りです。


確かに1月展開商品は1回目のディレクションである程度の目途を立てないといけない、というデメリットはあります。ただ修正MDは2月以降本格的に売れる春商品の修正に活かせば良いことです。また12月中に倉庫に1月展開商品を入荷させておくことには、意味がある!!、ということでしたね?


その通りです。


ではその意味を説明します。まずは商品を実際に売る、店頭スタッフの立場で考えてみましょう。


へえ。


では、Dさん店頭スタッフにとって商品投入の際、一番嫌なことは何ですか? Dさんの主観でいいので答えてください。


まずは投入予定の商品が入荷しなかった場合。また、その逆のケース。入荷予定になかった商品が連絡もなしに突然くる場合。


なるほど。他にもありませんか?


あっ!私はとにかく土日に納品されることが嫌でした!! 私が勤めていたショップは土日型の店で、土日の売上が週の50%以上になります。ただでさえ忙しいのに、そんなときに納品がいっぱい来ても、レイアウト変更するのが大変でやってられませんでした。でも、新規商品は出せば売れる可能性が高いので、たまに昼抜きでレイアウト変更していました。


それは大変ですね~。だったら暇な平日に商品を入荷させておけばいいではないですか??


ホントですよ。あっ!そうか!せんせ。今、私気づいたことがあります。


何に気づきましたか?


私のMDスケジュールだと倉庫着日に、すぐ店頭に納品する準備をする。すると、私の会社の商品は倉庫金曜日着。店頭に土曜日納品。というスケジュールが定着してしまっている。それだと、土曜日納品が常態化され私のような思いをする店頭スタッフが増えます。


偉い!! 良く気づきました!! この業界の多くの組織は、週で新商品の納品があります。しかし、何故か金曜日納品が定着してしまっている組織が多くあります。工場・メーカー側の立場から言えば、週で納品予定が決まっていれば、ギリギリ間に合う金曜日で良いという解釈ができますよね。


だから金曜日納品になるのですね。せんせの修正MDスケジュールだと、事前に商品が倉庫着していますから、店舗の状況に合わせて納品することが可能ということですね。


はい。その通りです。また、MD側にも納品予定表を作成する余裕が生まれ、納品予定表にない商品が店頭に納品されるなんてことも少なくなりますね。また、このことでもう一つのメリットがあります。


それは何ざんしょう。


昨今。気候変動のことがよく言われますよね。まあそんな大袈裟な話じゃなくても、急に暑くなったり、寒くなったり想定外のことが良く起こる。


思いがけない気候の変化によく悩まされます。


ただ先に商品を倉庫に納品させておけば、急な気候変化にも対応しやすくなります。例えば、3月に急に暖かい日が出来た場合。4月納品予定の商品を3月20日以降に前倒しで店頭に展開し、気候変化に対応する。なんてこともしやすくなりますよね。


なるほど~。その通りですね。お客様は日々の気候変化に敏感なので、そのような対応してくれると店は嬉しいですね~。やっぱりせんせのMDスケジュールのが正しく思えてきました。


ありがとうございます(笑)。Dさん。それともう一つ。今度は工場やメーカー側の立場に立って考えてみて下さい。


えっ、私はその立場に立ったことがないのでわかりません。


そうですよね。では、前々回の講義でDさんに考えてもらった、納期遅れの外的要因をもう一度ここであげてみましょう。


へえ。では箇条書き風に言います。


(外的要因)

A 生産管理の人が工場のキャパシティーが空いていないと良く言っている

B 海外買い付け商品は、納期が流動的で納期の誤差が大きい

C メーカー側の営業が適当で都合のいいことばかり言う


はい。ありがとうございます。Dさん。Aの問題に関しましては、MD設計作成の際におおよそその月別商品型数や数量がある程度出ている筈ですから、おそらくAの問題は改善される筈です。


では、問題はBとCの問題ですね。


はい。その通りです。BとCの問題はある意味同じ問題とも捉えられます。営業担当者とのやりとりの問題と言えるでしょう。ところでDさん。今回は海外買い付けの流動的な納期は置いといて、基本工場やメーカー側の営業の方を信じていますか?


へい、実際色々な方にあっていますが、悪い方はいらっしゃいません。納期が遅れた場合は、誠意ある対応してくれていますし。


Dさんは本当にお人よしな性格をしていますね(笑)。


ダメなんですか??


ダメではないのですが~。MDたるもの基本「性悪説」の立場でいないとダメなんですよ(笑)。


「性悪説」???


ということで。この続きは次回に。皆さんお楽しみに。


なんかキモチワルイ終わり方~。では皆さま次回をお楽しみに!!




95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。
www.msmd.jp

関連キーワードレポートプラス


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop