商品の投入アイテム・SKU数の設定をしてみよう⑥
:前回は、アイテム回転数の説明をさせて頂きました。
今回のDさんの組織のカットソーの春物商品の基本販売期間設定は、約91日。アイテム回転数を2で設定すると。
→91日(春物商品基本販売期間)÷2(アイテム回転数)=約46日
となり、Dさんの組織のカットソーの春物商品の標準展開アイテム数は18でしたから。
→18(カットソー春物商品の標準展開アイテム数)×2(アイテム回転数)=36
となり、Dさんの組織のカットソーの春物商品の投入アイテム数は36アイテムになる!というお話でしたね。
:へい。このことが理解出来たのですが、アイテム回転数を1.5にした場合の、店頭の商品展開のイメージが湧かない!という質問を私が質問したところで終了でした。
:そうでしたね。
因みにアイテム回転数を1.5にした場合の、カットソーの春物商品投入アイテム数は、計算できますか?
:へい(''◇'')ゞ。
→18(カットソー春物商品の標準展開アイテム数)×1.5(アイテム回転数)=27
カットソーの春物商品投入アイテム数は、27アイテムになります。
:その通りです。
これは、あまり難しく考える必要はないのですが、春物商品の初回投入アイテムのうちの半分を、途中で新商品変える。そんなイメージでしょうか?では、以下の図をご覧くださいm(__)m。
:なるほどです~。
このケースだと、アイテム回転数を2よりも店頭の商品は入れ替わらず、鮮度は下がりますが、3か月全く同じ商品を売るよりも、工夫次第で鮮度の高い店頭に魅せる!ということは可能かもしれないですね~。納得ですm(__)m。
:では、Dさん。Dさんのショップのアイテム回転数の設定をしましょう!
:へい。了解しました(''◇'')ゞ。
商品の展開方法を考えるときにもお伝えしましたが、価格帯は中価格帯で決して安くはありません。また、レディースのショップで店頭の鮮度をある程度意識しています。また、今回詳しくコンセプトを述べませんが、来店されるお客様は服好きの人が多く、店づくりには拘りがあります。ですので、なるべく販売期間は短く設定したいと思います(''◇'')ゞ。
:Dさん。もう、私が教える必要のないくらい成長しましたね( ;∀;)その通りです。
:ここからは、私の感覚論でしかないのですが、鮮度重視と言っても、以前はあまりにも商品投入アイテム数が多すぎ、無意識に販売期間の設定が短くなっていたような気がします。ですので、今回は2回転で販売期間の設定を約46日としたい!と思います(''◇'')ゞ。
:(Dさん。手を抜いたな(;^_^A))はい。承知しました。ということは?計算はもうOK牧場ですね(^^)
:(ちっ(舌打ち)OK牧場って…。ガッツかよ( 一一))。へい。
→91日(春物商品基本販売期間)÷2(アイテム回転数)=約46日
→18(カットソー春物商品の標準展開アイテム数)×2(アイテム回転数)=36
です。せんせ。このシリーズは全て終了ですね(^^)
:そうですね!と。言いたいところなのですが、そうではないのです。
:え( 一一)まだ、何かあるのですか??
:はい。まだすることがあります。
このシリーズが始まる冒頭に、私は以下のようなことを述べています。
商品の投入アイテム・SKU数を設定する際の方法としてベストと言えるものはない!!あくまでベターと思われる方法である!と…。
ですから、この方法で算出された数字を、そのまま採用するわけにはいかないですね(;^_^A。
:では、せんせ。どのようなことをすれば良いのですか?
:はい。単純に言えば、チェック。検証することです。
:了解しました(''◇'')ゞでは、せんせ。教えてください!
:Dさん。悲しいお知らせです。
ここで字数制限が来てしまいました。ということで続きは次回でお願いしますm(__)m。
:(@ ̄□ ̄@;)!
ということで!皆様。次回をお楽しみに~(@^^)/~~~
佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp