【映像】トップインタビュー2014 ユナイテッドアローズ社長 竹田光広氏

2014/02/25 15:55 更新


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※インタビュー記事はこちらです(14年1月15日付け繊研新聞に掲載)

ブランド価値をさらに高める

 上期(13年9月中間期連結)は出店コストの増大や円安に伴う仕入原価の上昇が響き、増収ながら減益を強いられた。下期以降は客単価も上昇し、業績は回復している。増税を控えた今年度は、自社のブランド価値をもっと高める考えという。

■値引き絞り単価上げ

――景気好転を感じているか。

 これもアベノミクス効果と言えるのか、わかりませんが、円安が進み、仕入れコストが上昇した。前年と同じ価格では収益が低下してしまう。だが市場もデフレから完全に脱却したとはまだいい難い。そんな中でファッション消費の二極化がいろんな場面で顕著でした。

 中~高価格帯は価値で勝負できる場面が増えた。インバウンド需要の盛り上がりも追い風もあった。当社も「クロムハーツ」や「ユナイテッドアローズ」の高額な商品がアジアのお客様中心に売れている。

 一方、郊外などSC立地はファストファッションなど低価格分野中心に消費者の目はシビアです。インバウンド需要の恩恵も及ばない。購買行動も先物買いする消費者層と、気温低下などが購買のきっかけとなる実需買いの層にくっきり2分される傾向が強くなっています。

――上期は増収減益だった。

 昨春開業のグランフロント大阪に7店を出すなどのコスト増に加え、急激な円安の影響も、ある程度想定していました。難しかったのは、秋物の立ち上がり、円安による値上げの判断でした。為替変動以前に価格設定した商品もあるし、値上げもお客様が価値を認めてくれる商品に限る。結局、値上げは全商品の30%にとどめました。

 下期は、気温変動はあったのですが、12月まで計画通りで推移している。昨秋から客単価も上がっています。これは期中の10%オフキャンペーンなどを極力避けたことが効きました。セールの特別感は年々薄れ、良いものならプロパーでも買う傾向は強まっていた。値引きを絞った結果、売り場も荒れず、売上高も落ちなかった。

■選ぶ目さらに厳しく

――今春から新業態もスタートする。

 今春スタートの「アストラット」は、既存業態では攻め切れていない大人向けコンテンポラリーモードですが、当初から海外を視野に入れている。来春向けから卸で欧米市場にも売っていきたい。

 昨秋、台湾にユナイテッドアローズの1号店を出しました。中国市場を見据えて、というのではなく、あくまで現地のお客様にしっかり売って、収益モデルとして成り立たせたい。2020年までに台湾では「ビューティ&ユース」、「グリーンレーベルリラクシング」など主力業態で10店は出します。

 今年はブランド価値をさらに高めます。ヒト、モノ、器の強化に加え、世界で愛されるブランド、ストアになるために、来期から3年のうちには、「日本にユナイテッドアローズあり」を全世界に向けて発信する仕掛けも考えていきます。

 増税も控え、お客様のファッションを選ぶ目はさらに厳しくなる。円安でコストも上がるので、クリエーティビティーは一層問われる。オリジナルのレベル、仕入れの目利き、接客のクォリティなどすべてをあらためて磨きあげるべき時期だと思っています。


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