アパレル製造卸・小売りのマザーズインダストリー(大阪市)が業績を伸ばしている。23年7月期は売上高が前期比22%増、経常利益が40%増で、2期連続の2ケタ増収増益になった。今期(24年7月期)は「マーコート」の再編を重点とする。海外販売も再び強める。
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23年7月期のブランド別売上高はブランド力が上がってきた「ミズイロインド」が18%増、出店が増えた「ミディウミ」が約3倍となった。
今期はミズイロインドに仕入れブランドを加えたセレクトショップのマーコートを、ブランドの認知度を上げるために改革する。ショップオリジナルブランドの「マーマーマー」を取り入れて店作りをする。マーコートのブランドイメージを伝えるため、デジタルとマスメディアを使ったプロモーション活動を強める。その一環としてテレビCMを関東圏で8月後半~9月前半に、関西で9月後半に放映。今後の新規出店は従来より広い132~165平方メートルを基準とする。今秋は福岡・天神地下街に出店し、旗艦店も出していく計画だ。
ミディウミは今秋、2店を新設する。気取らない大人の普段着というコンセプトを大切にしながら、今後は新しいライフスタイルとサステイナブル(持続可能な)を軸にする。
コロナ禍で止まっていた海外販売をフランス・パリから再開する。欧米でブランド認知度を上げる。また、年内に越境ECを始める予定だ。