大阪モード学園、有志学生がブランド立ち上げ 生産は飯田繊工が協力

2025/04/10 11:00 更新


参加した学生とオリジナルブランドのスウェット

 大阪モード学園は、ファッションデザイン学科とファッションビジネス学科の有志学生がチームを組み、オリジナルブランド「プラネット」の立ち上げとECに取り組んだ。生産は飯田繊工(大阪市)が協力。学生にとって、工場見学や仕様書作成など物作りを、リアルに学ぶとともに、マーケットイン発想の企画、ECで売るために必要なことも学べる貴重な経験になった。

 夜間キャリアアップコースの「ファッションデジタルプロモーション学科」の授業の一環として実施。24年秋から着手し、飯田繊工の工場見学をした後、企画を練り、ユニセックスで楽しめる杢グレーのスウェット上下(パーカとスウェットパンツ)を具体化した。

 パンツはワイドシルエットで縦を強調する裁断パターンにし、縫い代や裾は切りっぱなしで仕上げ。オリジナルの刺繍やピスネームも盛り込んだ。税込み7150円。プルオーバーパーカも切りっぱなしのディテールを盛り込み、短丈でフードを小さめにするなどの工夫を盛り込んだ。9020円。

 販売は25年1月から開始。ファッションデジタルプロモーション学科がオリジナルブランドをECで売るのは今回(24年度)が2回目。23年度は異なる学生が別の企業と協力して今回と異なる商品(シャツ)を提案しているが、24年度の方が前年を上回る売れ行きになった。

 参加学生からは「物作りの過程がよく分かった」「工場に仕様書を書いて発注したのは初めての経験」「例えばファスナーを採用するなど、デザインが一つ変わるだけで、コストがどう変わるのかが実感できた」という声があった。インスタグラムやユーチューブを活用したマーケティングにも注力した。



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