水甚 米アウトドア系「エディー・バウアー」 機能性製品比率を高めリブランディングへ

2023/09/25 06:28 更新


復刻版の「スカイライナー」

 カジュアルウェアメーカー・小売りの水甚(岐阜市)は米アウトドアライフスタイルブランド「エディー・バウアー」の23年秋冬物から、ブランドの原点である機能性製品の構成を高めリブランディングする。「エディー・バウアーは登山界の歴史にその名を刻んでいる真のアウトドアブランド。この原点に思いを寄せ機能性の高い製品を提供し、新ロゴマークを使いリブランディングしたい」(中村有孝取締役)とする。

 製品は機能性を持つテクニカル製品が50%・カジュアル製品が50%。メンズが60%・レディスが40%の商品構成で、新ロゴマークを使う。

「エディー・バウアー」新ロゴマーク

 テクニカル製品の素材には、撥水(はっすい)性が高くダウンが抜けない軽量で強靭(きょうじん)なナイロンの高密度織物「パーテックス」やSDGs(持続可能な開発目標)の実現を目指すリサイクルナイロンなどをシェル素材に使う。ダウンは高品質の700~800フィルパワーを標準とする。ダウン90%・フェザー10%を標準比率とする。

 秋物では、ベースレイヤーのインナーには透湿・速乾のツーウェーストレッチ、ポリエステル天じくのロングスリーブTシャツ、ミドルレイヤーに透湿・速乾・高保温のポリエステルを格子状に編んだ機能性生地のグリッドフリース、アウターはポリエステルに防水フィルムを張り合わせて2層構造としてラミネートプリントし、肌離れを良くした2.5レイヤーのマウンテンパーカの組み合わせなど、薄くて軽く温かいなど機能性の高い商品の比率を50%とする。

「エディー・バウアー」(メンズ)
「エディー・バウアー」(レディス)

 ほかに、米で初となるダウンジャケット「スカイライナー」(1936年)、米国K2ヒマラヤ遠征隊の依頼により完成した「カラコラム」(1953年)の復刻版も出す。

 復刻版はカナディアンベスト税抜き2万5000円から、カラコラム4万円。機能アウター1万6000~4万5000円。シャツ類7000~1万1000円。トレーナー、ニットなど8000~1万円、ボトム8000~1万1000円。

 直営店、オフィシャルECサイトの出店に加え、百貨店、セレクトショップ、スポーツ専門店への卸を開始する。

 同ブランドは1920年に米シアトルで生まれ、100年を超える歴史を持つ。現在、米オーセンティック・ブランズ・グループがブランドを保有する。水甚は販売権・ライセンス権を持つ伊藤忠商事とサブライセンス契約を結んでいる。

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