伊勢丹新宿本店メンズ館は25年秋冬、価格の上昇が続く市場に合わせ、比較的値上げ幅の小さい国内ブランドやオリジナル商品を増やす。インポート商品では、目の肥えた富裕層にも刺さる上質な高価格商品を拡充する。
(高塩夏彦)
【関連記事】伊勢丹新宿本店メンズ館 コスメの〝夏需要〟に注目
コートで10万円台半ばまで
「インポートの値上げが著しい。まだ手が出せると思える価格帯の国内ブランドで客層の裾野を広げたい」とし、カジュアルウェアで扱いブランドの幅を広げる。
販売を強化する「トーナイ」は縮絨(しゅくじゅう)のウールなど国産の上質素材にこだわったブランドだ。アウターは10万円以下、コートでも10万円台半ばまでで、その価格帯で買えるアイテムが主力。モードテイストは若い客にも受けると期待する。そのほか、ビンテージウェアに着想する「オーベルジュ」、ユニセックスの「セッチュウ」など、服好きに人気のブランドで売り場に新鮮さを出す。