三越伊勢丹は山口県山陽小野田市と協業し、ガラスアートの地域ブランド「くらすグラス」の販売に乗り出す。山陽小野田市在住のガラス造形作家6人の物作りと三越伊勢丹のブランディング、販路開拓を掛け合わせて事業化する。地方の生産者と消費者、企業が持続的につながる地域社会と共生するビジネスモデルの構築を目指す。
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ブランド化を企画したのは、三越伊勢丹のビジネスソリューション事業部で〝高い芸術性と暮らしに取り入れやすいスタイル〟をコンセプトにした。三越伊勢丹が運営するギフトオンラインサイト「ムードマーク・バイ・イセタン」で販売する。吹きガラスやカット、エナメル絵付けといった技法によるアート性のある花瓶・花器などを数量限定で品揃えする。
山陽小野田市の藤田剛二市長は「窯業で発展してきた歴史や物作りの街の精神を全国に発信する第一歩となった。ガラスアートを通じて、地域の文化と夕陽や海などの自然を感じてもらいたい」という。同市の地方創生に携わる建築家の隈研吾氏は「夕陽が美しいビーチの景観とガラス作品が響き合うことで、今までにない地域ブランドとなりえる」と話している。