三起商行のベビーシューズ 独身の日に10万足販売

2018/12/11 06:29 更新


 三起商行は、中国での顧客作りを進めている。ベビーシューズの品質の良さを広く伝え、ブランド価値向上を目指す。11月11日の「独身の日」を狙った海外向けECでは、10万足、合計3475万元を販売した。それに先立って「第1回中国国際輸入博覧会」(CIIE2018)にブースも出し、靴作りの動画と合わせてアピールした。

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 アリババグループが運営するECサイト「天猫国際」(Tモールグローバル)のほか、「ジンドン」「ネットイース・コアラ」に出店しており、独身の日は「ミキハウス」「ホットビスケッツ」「ミキハウス・ダブルB」のシューズ3型を販売した。例年は福袋も販売していたが、今年はシューズに絞った。

 通常は、日本の価格で約6500円のシューズを中国国内では1.8倍の価格で販売しているが、当日は約5000円とした。日本で実施している「シューズモニターキャンペーン」のような位置付けとし、「まだ購入したことのない人に、ミキハウスのシューズの良さを知ってもらうきっかけとなる」ことを狙った。独身の日の売り上げの約9割が天猫国際。ベビーシューズ部門で、ミキハウスのベビーシューズが売上高1位となった。

アナウンサーが自身の経験からシューズの良さを熱心にリポート(中国国際輸入博覧会のブース)

 独身の日の約1週間前から、中国国際輸入博覧会にブースを出し、シューズやベビー肌着を展示した。シューズに関わる作り手の手間や愛情、独自技術を伝える動画も流し、独身の日に向けて訴求した。天猫国際では2週間前から予約を開始し、前日までに総売上数の約半分となる5万足の予約があり関心の高さが示された。

 一般的にベビーシューズは最短で約3カ月での買い替えが必要。同社のシューズはリピート率が高く、中国国内の店舗やECでの再購入、インバウンド(訪日外国人)への波及効果に期待する。



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