中国では、今年も11月11日「独身の日」商戦が終わった。アリババ集団、京東集団、蘇寧易購というネット大手が上位3社を占めた。その取引額は4000億元を超えたと見られる。一方で、中国国家統計局が発表した、第3四半期(1~9月)の社会消費品小売総額の1カ月当たりの平均値は約2兆7000億元なので、独身の日のすさまじさが分かる。10年前にネットショッピングを盛り上げようとアリババが27ブランドで開始したイベントも、今や国民的な行事となっている。
天猫の発表によれば18万ブランドが参加し、そのうち237ブランドが1億元以上を販売した。上位8社は成約額が10億元を超えた。トップはアップルで、2位以下も携帯や家電の著名ブランドが名を連ねている。服飾関連は6位にナイキ、7位にアディダス、8位にユニクロが入った。服飾関連はこの3社を含む67社が1億元以上だった。
商戦の後の風物詩となっているのが山積みの荷物だ。中国国家郵政局によれば、11~16日の宅配取扱件数が18億7000万個以上、前年比25%増になると事前に予測を発表した。1日当たりの取扱件数は平均で3億1000万件で、通常の2.4倍になる。
世界最大の消費市場となった中国の勢いは今後も増していくだろう。桁違いの数字には、ただただ驚かされるばかりだ。