経済産業省は新型コロナウイルスの影響を受けた中堅・中小企業、小規模事業者の事業再構築費用を補助する「中小企業等事業再構築促進事業」(事業再構築補助金)の第1回公募を開始、公募要領を公表した。事業者からの申請は4月15日から受け付ける予定だ。
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同補助金は20年度第3次補正予算で新設、予算額1兆1485億円を計上した。申請前の直近6カ月間のうち、任意の3カ月間の合計売上高が19年または20年の1~3月の合計売上高と比較して10%以上減少した事業者で、経産省による「事業再構築指針」に沿った新事業や業態・業種転換などを行うことなどが主な要件。
補助額と補助率は企業規模、要件などによって異なり、「通常枠」の中小企業向けで、100万~6000万円(補助率3分の2)、中堅企業向けで100万~8000万円(同2分の1、4000万円を超える場合は3分の1)。対象事業者数限定で、最大1億円を補助する枠や、緊急事態宣言の影響を受けた事業者に対して補助率を引き上げた枠もある。要件を満たせば、繊維・ファッション企業も補助対象となる。