《めてみみ》変化し続けている環境

2024/04/26 06:24 更新


 ゴールデンウィークが始まる。「5類」移行から1年。昨年よりもさらに混雑すると思っていたがそうでもない。JTBが発表した連休の「総旅行者数」推計は前年比1.8%増の2332万人。円安ながら海外旅行は67.7%増の52万人と高い伸びだが、国内旅行は0.9%増の2280万人。株価高騰と物価高騰の影響を受け「前年並み」だ。一人当たりの平均旅行費用は物価高で3.7%増の3万6100円と算出している。

 都心部の百貨店、SCの23年度はおおむね前年比2ケタ増の売り上げが続いた。過去最高売上高を達成した施設も多い。もっとも、この数日、都心施設を見て回ると人出は少し落ち着いているように見えた。

 24年度も増収見込みながら、前年度よりも伸び率は低く見ているところが大半だ。昨年、かなりのにぎわいをみせていた連休商戦がどうなるか気になる。旅行動向推計、商業売上高や街の人出をみると、ようやくコロナ禍前の〝日常〟に戻った感じがする。

 一方で変化し続けていることもある。一つは少子化・高齢化が進んでいること。国内旅行者数や商業施設の入館者数がコロナ禍前実績には届いていないのは、この影響も大きいだろう。人手不足の問題もさらに顕在化しそうだ。この連休は各地で夏日が予想されるなど気候変動も進んでおり、MDの見直しも必須になってきた。



この記事に関連する記事