《めてみみ》顧客作りとファン作り

2022/02/25 06:24 更新


 地域やファンなどコミニュティー作りが企業やブランド、商業施設、店舗を問わずに広がっている。EC主力のDtoC(メーカー直販)ブランドの動きはファンコミュニティー作りの代表に見える。オウンドメディアを活用した日々の様々な情報発信が支持され、物販にも結びついている。

 百貨店では、三越伊勢丹ホールディングスがチョコレートを切り口に、そごう・西武は「カレー区」と題したコミュニティーサイトを立ち上げ、阪神梅田本店も各売り場で「ナビゲーター」によるファンコミュニティー作りを進めている。SCでは、地域のコミュニティー拠点を目指し、〝集う〟ための場の新設やイベントが盛んだ。

 顧客は「ひいきにしてくれる客、得意客」、ファンは「支持者や愛好者」、コミュニティーは「生産、自治、風俗、習慣などで深い結びつきを持つ共同体。地域社会」の意だ。主催する側からみれば、いずれも〝利用客〟ではあるが、結びつきの強さがどうやら違う。

 長年、顧客作りは購入するほど割引率やポイント付与率が高まる施策重視で、上顧客とは利用額の多い人。会員向けプレセールなどの特典もあるが軸足は割引率だ。提供する物やサービスそのものの、価値との結びつきを強めるものではない。コミュニティー作りには、当然、割引率以外の取り組みが重要になる。



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