《めてみみ》中国のカルチャー

2022/01/19 06:24 更新


 新型コロナウイルス感染が中国でまた広がり、上海も住宅区や商業施設が途端に封鎖される事例が相次いでいる。

 昨年今ごろも封鎖は起きていたが、現在は建物1棟など封鎖範囲が狭まり、消毒作業が効率的に行われるようになった。一方で、監視カメラや行動履歴の判明後すぐ特定範囲の封鎖が行われるため、運悪く居合わせたりすると、外に出ることが許されず、数日その場での寝泊まりを余儀なくされてしまう。

 運の悪い話もある。親が短時間、用事のため商業施設の遊具に子供を残して離れた間に、施設封鎖が実行されてしまい、子供は3日間そこから出られず、親も再入館が許されなかったという。こんな事態がSNSで伝わるので、今は短時間の外出も慎重になる。

 ところが、こんな中でも人でにぎわうのが回転すし店である。先日最寄り駅にある日系店に立ち寄ったところ、30分経たない間に一気に密状態になった。周りに聞くと、最近は「油を取らないヘルシー志向」もあって連日満員とのこと。客の様子を観察すると、多くの人が腰を落ち着けじっくり食べているし、大人とともに小さな子供が喜んで、すしを口に運んでいる。

 今も中国人は冷たい物を避ける食習慣があると聞く。しかし、多くの上海人の食習慣が大きく変わったことが確認できる。カルチャーとして根付くと強い。




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