《めてみみ》習慣と欲求と

2021/10/08 06:24 更新


 新しく身についた生活は、これからも〝習慣〟であり続けるのだろうか。酒類の提供時間や入場人数の制限は残るが、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置がともに解除された。〝重荷〟からの解放感で、商業地、観光地ともに人出が増えている。

 行動制限下では、モノ・コトの両面で家ナカ消費が浮上した。日本生産性本部が発表した20年の余暇活動の参加人口は「動画鑑賞(レンタル、配信含む)」が初めての首位。続いて「読書」「音楽鑑賞」と在宅レジャーが上位を占めた。近場の余暇と言える「ウォーキング」「ジョギング・マラソン」も19年から順位を上げた。「深酒をやめて早朝ジョギングが日課となった」人も多いかもしれない。

 続けた方が良い習慣もあるだろうが、根底にある欲求は簡単には消えない。19年の余暇活動の首位だった「国内観光旅行」に対する欲求はその一つ。高級な宿の予約が好調と聞く。ラグジュアリーブランドなどの高額品がコロナ下も順調だったのは、旅行できない富裕層の消費がモノに向かったためだ。その富裕層の消費先が少し変わり始めたのかもしれない。

 コトを通してモノが売れる。人との交流がモノ消費を生み出す。改めてそう思う。物欲だけの消費よりも、コトや人を介した〝お出掛け〟で生まれるモノ・コト消費の総額の方がはるかに大きい。


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