《めてみみ》入れ替えだけでは

2021/02/26 06:24 更新


 地階は食料品、1階は化粧品やシーズン雑貨、中層階が衣料品、上層階にリビングやレストラン街。百貨店の典型的なフロア構成は、見直すべきなのかもしれない。特にフロア客数、購買客数ともに減少が止まらない衣料品フロアは、従来とは違う組み立てが求められる。

 流動客が多い部門は下層階、目的買いが多ければ上層階。あるいは高い面積効率が見込めるなら下層階、その反対は上層階に。こんな論理で作られたフロア構成が、大量生産・大量消費の時代から踏襲されてきた。売り手起点でみれば運営・管理面でも効率的なのだろうが、全館の買い回りが進まない課題を長年、解決できていない。

 買い回り性を高めるヒントが阪急うめだ本店3階のモードゾーンの顔ぶれ。20年6~12月で、国内客の売り上げを落としていない。「一つの価値観のもとに組み立てた服、アクサセリーなどの服飾雑貨、食品の重層的なMDが、一つの業態に見ていただけている」という。

 「ファッションフロアに食や雑貨など新しい要素を取り入れてスクランブルすることで、買い回り性のある楽しい売り場を作っていきたい」と秋田拓士近鉄百貨店社長。部門の枠を超えた顧客起点の新しい売り場作りを模索する動きが広がり始めた。売り手起点のブランド入れ替えだけでは解決できない段階なのだろう。


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