《めてみみ》通訳機

2020/11/30 06:24 更新


 紅葉を求めたり、密を避けたりする人が増えているせいなのか、いつもなら駐車場への道路が混みあうSCにすんなりたどり着けた11月の連休。客の少ない家電売り場でモバイル型通訳機の性能をじっくりと試せた。手が出せない価格でもないが購入を思いとどまった。

 手書きのメモをデジタルに変換するペンを買ったことがある。取材メモを即座にパソコンに取り込めたら、どれほど仕事がはかどるだろうと思ったのだが、実戦では効果を発揮させられず、引き出しの奥に入ったまま。その二の舞かもと頭をよぎった。

 「52週間、新品の服を買わない」キャンペーンが始まったのは昨年の夏だった。市民運動団体とそれに共鳴する英国でファッションを学ぶ大学院生が提起し、注目された。開発途上国での低コスト・大量生産を取り上げ、「ファッション・ボイコット」の言葉は過激にも感じられたが、リサイクルやアップサイクルへの機運を高めるのに一役買ったのは確かだ。

 自分にとって必要な服を吟味して選び、ほころびたら修理し、さらには二次流通や再生利用の回収に出す。こうした行動は生活の中で根付き始めている。気軽に海外に行けない状況だから通訳機が活躍する場面は限られる。無駄な消費は慎むべきなのは分かっているが、通訳機で遊びたいという気持ちが収まらない。



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