ルミネ大宮は7月に平日は午前11時~午後9時、土日祝日は午前11時~午後8時だった物販の営業時間を、8月は午前11時~午後8時に統一した。新型コロナウイルスの感染確認者数が再び増え「お客とショップスタッフの安全安心を確保し、スタッフが働きやすい環境を整える」(村山均店長)のが目的だ。
「コロナ禍でショップの人手不足が深刻化し、スタッフも疲弊している。午後9時までの営業だと、3シフト勤務体制を組まなければならないが、午後8時閉店だと軽減できる」と判断した。売り上げ減につながる可能性が高いが、「8月はもともと7月に比べて売り上げが落ちる時期」であることも判断材料となった。
政府の緊急事態宣言解除後、多くのSCが時間を短縮して営業を再開した。時短営業で入館客数が減り、苦戦している施設も多い。一方、コロナ禍以前から営業時間短縮を要望するテナントは多く、営業再開後も時短営業継続を求める声が広がっている。この声に応え、多くの施設が当面は時短営業する方針だ。
ルミネ大宮はショップが体制を整えやすくするため、7月10日に8月の営業時間を決め、取引先に伝えた。9月の営業時間は「8月10日までに決める」という。日頃のコミュニケーションに加え、早い段階での方針判断が危機を乗り越えるためにますます重要だ。