《めてみみ》学ぶべきこと

2017/07/26 04:00 更新


 中国国家統計局が発表した4~6月期のGDP(国内総生産)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比6・9%増で、前期と同じだった。政府は17年の目標を6・5%前後としている。下期は減速する見通しだが、目標は達成される見込みだ。公共投資に加え輸出や国内消費が成長に貢献した。

 社会消費品小売総額は17兆2369億元、10・4%増だった。このうち都市部が14兆7786億元、10・1%増、農村部が2兆4583億元、12・3%増だった。類型別にみると飲食が1兆8546億元、11・2%増、商品が15兆3822億元、10・3%増。

 商品のうち衣類・服飾品は7172億元、7・3%増と平均を下回っている。また、ネット販売の成長率は引き続き高く、3兆1073億元、33・4%増だった。このうち商品の売上高は2兆3747億元、28・6%増で、社会消費品小売総額の13・8%を占めた。

 貿易総額は大幅な黒字だが、日本に対しては赤字。繊維貿易は日本が大量の製品輸入をしているため、日本が赤字となっている。ただ、全世界で70%のシェアを持つ化合繊についてみると、中国が赤字となっている。この間、中国化学繊維工業協会の幹部に会う機会が何度かあった。彼らが「日本から学ぶべきことが、まだある」と繰り返し言っていた意味が分かった気がした。



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