知り合いが「グーグルホーム」を購入した。「OKグーグル」と呼びかけると、今日の天気やニュース、知りたいことを教えてくれるし、テレビをつけたり、朝、起こしてくれる。あまりの便利さに「OKグーグル」が口ぐせになり、寝言で「OKグーグル」と呼びかけてしまったとか。
ネット販売を利用すると、AI(人工知能)が応対してくれる。基本的な情報はAIとのテキスト型のやりとりで間に合うし、好みそうな商品を薦めてもくれる。進化したAIとなれば購買率を高める手管を学習し、わざと少し外したものを薦めてくれそうだ。
実店舗でもAIを搭載したロボットが接客するラーメン屋がある。人対人の接客が煩わしいと思う者にとってAIにはストレスなく向かい合うことができる。実店舗の接客でもAIが台頭している。
物心ついたときにはグーグルホームが家にあり、初めての言葉が「OKグーグル」という子供たち。AIネイティブの彼らにとってAIはしゃべり始める前から接している身近な存在。人による接客は決してなくなることはないが、そのためには特別感を与えることが不可欠。旧世代が煩わしいと感じても、AIに慣れ親しんだ彼らには人対人のコミュニケーションが新鮮に映る。人間を感じさせる接客がこれまで以上に求められそうだ。