24年秋冬メンズカジュアルヒット商品は、前年以上に残暑が長く、気温低下が遅れ、秋物の売れ行きが鈍かった。冬物は11月後半に入ってからようやく動き始めた。目立った売れ筋が見当たらない中で、股上の深い太めのシルエットのパンツにショート丈のアウターを合わせるバランスが引き続き若年層に支持された。80~90年代のミリタリーやワーク系カジュアルウェアの人気も根強かった。足元は気温が下がり切らなかったこともあり、革靴やブーツの提案はあまり響かず、スニーカーが選ばれる傾向が強かった。
【関連記事】24年春夏メンズカジュアルヒット商品ランキング 古着ブームを反映
客単価を狙える冬アウターの実需が活性化したのは11月後半、ダウンなど防寒物に至っては12月に入って売れ出した。