三菱商事ファッションがワールド傘下に 商社OEMを取り巻く事業環境を象徴

2024/12/02 06:30 更新有料会員限定


三菱商事ファッションは、アパレルをはじめ雑貨や靴の製品供給を担うファブレスメーカーとしてのグローバルネットワークを持つ

 三菱商事ファッション(MCF)は、三菱商事が保有する全株式をワールドへ譲渡し、25年2月28日付でワールドの100%子会社となる。三菱商事の傘下から外れるため社名変更も行う。譲渡価額は93億2500万円。MCFは今年5月、良品計画に無印良品向け衣料製品販売事業の権利業務を譲渡。良品計画は、OEM(相手先ブランドによる生産)供給を担ってきたMCFの機能を自社に取り込むことで、企画・生産・販売までの仕組みの内製化を進展させた。この間のMCFの動向の背景には、商社OEMビジネスを取り巻く環境の変化と厳しさがある。

(北川民夫)

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 「〝三菱〟を看板に持つグループ企業に会社解散の選択肢はない」(三菱商事関係者)。この間、MCFは懸命に譲渡先を探り、複数の繊維商社との交渉を重ねていた。

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