増見哲 卵の殻を使ったボタンを開発

2021/05/28 10:59 更新


ナチュラルな色合いが特徴

 服飾資材卸の増見哲(大阪市)は、卵の殻を用いたボタンを開発した。一般的なボタンに求められる強度をクリアし、クリーム調のナチュラルな色合いが特徴。サステイナブル(持続可能性)ニーズに対応した商品として打ち出す。

 卵の殻ボタンは、食品工場などで廃棄される卵の殻を活用したもので、卵の殻をペレットにしたものをプラスチックと複合し、樹脂ボタンのように生産する。加工により臭いも無く、強度など物性面もクリア。ドライクリーニングやスチームプレスにも対応する。ロットに応じて原着で色を付けることもできるが、当面は単色での販売を見込む。直径13ミリと15ミリの2タイプを揃え、シャツなどでの採用を狙う。

 最近ではサステイナブル商材としてボタンの生産過程で出る原料をリサイクルしたボタンや、バイオマス原料使いなどの引き合いも増えつつある。今後も副資材商社としてオリジナリティーのある商材の開発に取り組んでいく。

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