マッシュホールディングスは、マンハッタンのロワーイーストサイドに「スナイデル」と「ジェラートピケ」の直営店をオープンした。スナイデルの売り場面積は約60平方メートル。ジェラートピケは65平方メートル。初年度売上高は、それぞれ8000万円から1億円を目指す。
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スナイデルでは初日からオフホワイトのムートン風コート(297ドル40セント)が2点売れた。薄手のニットトップ、透かし編みのドレス、ニューヨーク限定で「ハローキティ」と協業したフーディーなどが売れて好調な滑り出しとなった。
スナイデルから2ブロックほどのところに位置するジェラートピケは、ランチタイムにはよく行列ができる人気レストランの隣にあり、人目に付きやすい立地といえそうだ。日本の店の施工業者などにより、日本とほぼ同じ内装にした。ブランド10周年を記念して、バイカラーのボーダーストライプの商品を10色揃えた。サイズ感は日本と特に変えていない。小売価格は日本の1.3~1.5倍。
ジェラートピケは昨年11月から今年8月まで、今回スナイデルをオープンした場所で期間限定店を営業していた。マッシュホールディングスの近藤広幸社長は、この期間限定店で「ニューヨークでの商売は、計画した売り上げを安定して取ることや販売チームの育成も難しい。統率の仕方を学ばないと、思うように運営できない」と分かったと話す。今後は「影響力のあるブロガーなどを呼んで発信していく。ファンになってもらい認知度を上げたい」とする。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
