《トップに聞く》丸佐社長 木下勝弘氏 収益性重視の商売にシフト 新部署の設置で横連携

2023/07/26 12:30 更新有料会員限定


木下勝弘氏

 専門商社の丸佐(岐阜市)は、収益性を高め利益体質を確立し、中期経営課題(AP-G2025)で減収増益を計画する。縫製品事業は幅広くアイテムを拡大し、テキスタイル事業はオリジナル生地の自販を進める。新部署の設置で横串の連携も強化する。

(小坂麻里子)

 当社は生地、縫製品ともに厚地を中心に扱っています。縫製品はレディスのブラックフォーマル、メンズ・レディスのボトム、生地はメンズ・レディスのボトム、ユニフォーム向けの中厚地を主力としており、コロナ禍で大打撃を受けました。特化した用途の中で高いシェアを維持していた当社の戦略は、特殊な事態に対応できないことが露見しました。市場が傾いた時にカバーできないと気付かされ、当社の弱みが出た結果です。

 AP-G2025は、減収増益の計画です。国内衣料品の消費市場は回復するものの、生産市場は戻らないと予想します。供給過多なアパレルの現状も問題になっていることから、物作りはシュリンクし、生産姿勢は変わっていくでしょう。

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