丸井織物 来年3月、独合同展に初出展 欧米や韓国での販売を強化

2023/12/28 06:26 更新


自社ブランド「ノトクオリティー」の生地を体感してもらう試みを海外でも行う

 合繊織物製造の丸井織物(石川県中能登町)は、テキスタイルの自社ブランド「ノトクオリティー」の海外販売に力を入れる。来年3月には素材が軸の独スポーツ・アウトドア合同展、パフォーマンス・デイズ(ミュンヘン)に初出展するほか、韓国にも営業拠点を設け、スポーツやカジュアルの取引先を開拓する。

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 ノトクオリティーは16年にスタート、ポリエステルを中心に合繊の機能性とコットン調などの風合いや感性を両立した生地を開発している。プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)や単独展を通じて顧客を開拓し、大手セレクトショップや新興ブランドなどに採用が広がってきた。

 並行して海外販売にも取り組み、韓国ブランドへの大口採用を足がかりに中国市場にも入るなど拡大している。韓国では、代理店のバックアップで営業事務所を開設した。毎月10日間ほど担当者が出張ベースで現地入りし、さらに市場を深耕中だ。

 欧州では、アパレルブランドと先行して個別商談を行ったところ好評で、天然繊維志向の強い市場でも可能性があると見て、パフォーマンス・デイズに参加を決めた。ファッション、カジュアルなどのバイヤーも来場するため、幅広い客を想定する。

 見せ方も工夫し、この間日本で手応えをつかんだマント状の製品見本で生地をはおって体感してもらう試みを海外でも仕掛ける。英文のホームページも整備済みで、事前のプロモーションから対面商談までの流れを組み立てる。

 米国でも過去に個別商談で大口が決まった実績があり、引き続きターゲットを広げて市場開拓も進める。

 11月末から12月上旬には東京で単独展「布を穿(は)く会」を開いた。もんぺ状の製品をはいて体感してもらう企画で、春夏向けに「涼しい」を切り口に通気度30㏄以上の高通気素材を揃えた。パンツに映える綿調タスラン加工糸のツイルやサテン、リサイクルポリエステル「レニュー」のシリーズなどを提案して好評だった。



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