三井不動産レジデンシャルなど7社が幕張新都心若葉住宅地区(千葉市美浜区)で開発を進めている「幕張ベイパーク」は13日、第1期の街開きをした。総面積約17万6000平方メートルという大規模な街づくりプロジェクトで、16年11月から開発を進めている。全区画が完成するのは29年春の予定。約4500戸、約1万人が暮らす街を目指すという。
今回の第1期街開きでは、商業施設やマンション、交流施設などがオープンした。1棟目のマンションとなる「幕張ベイパーク・クロスタワー&レジデンス」は、地上37階建てのタワー棟と8階建てのレジデンス棟で構成。総戸数は497戸。認可保育園やインターナショナルスクールなどの教育施設も備えている。3月に完成し、既に入居が始まっている。
また、街の公民館のような役割のコミュニティー施設「幕張ベイパーク・クロスポート」も併設。1階には会議やパーティーなどに使える貸し切り施設、2階には約400平方メートルのコワーキングスペースなどを備え、地域のコミュニティーの活性化を図る。

食品スーパー、飲食店、生活雑貨などが入る街の顔となる商業施設「イオンスタイル幕張ベイパーク」も同日にオープンした。敷地面積は約1万5000平方メートル。約100席のイートインを備えるほか、イオンで初めてとなる本格的なコーヒーを購入できる専門店「カフェランテ」を導入した。専門店はカフェ併設の雑貨店「マライカバザール」や「ダイソー」などが入る。

三井不動産レジデンシャルの各務徹執行役員は「一企業体でのこれだけ大きい街づくりは珍しい。時代の変化に合わせ、段階的にまちを作り上げていくことでこれから街の価値を上げていきたい」と話した。今後も、千葉市などとも連携しながら開発を進めていく。
