ルミネがJR新宿駅東口で運営するルミネエストは2月19日まで、「ザ・ニューエスト・ソウル・トリップ」を開催している。韓国のファッションや食などを通じて「新しいソウル体験」を提供。一つのテーマに沿って、全館や駅前の広場を連動させ、街のにぎわいにつなげる催しは初めての試みだ。中心客層と同じZ世代の社員らが、半年ほどかけて実現した。
(関麻生衣)
「友人との会話でもよく聞く『韓国に行きたい』との声をかなえられたらと考えた」とは、発起人でルミネエスト店営業部業態改革グループの野口莉那さん。入社3年目で、自身も韓国旅行するなどKカルチャーへの関心が強い。韓国でしかできない新鮮な体験をと、旬な韓国ブランドの期間限定店やフードフェスを用意した。

31日まで、人気の韓国系ショップ四つの期間限定店を開いている。注目は、レディス向けECセレクトショップ「ハナ」だ。期間限定店では韓国のデザイナーブランド八つを集積。K‐POPアイドルの着用で注目される「ノットユアローズ」や服飾雑貨も販売し、好評だ。このほか、刺繍ロゴのトレーナーがアイコニックの「デイデイソウル」の期間限定店も人気を集めている。

期間中の予算を3日で達成したのはウサギがモチーフの「エスターバニー」。キャラクターのチャームをバッグにつける、韓国ではやりのスタイルなどを背景に人気が高まっており、店内は制服を着た学生でいっぱい。雑貨「コトンドットコット」も反応がいい。

体験型のコンテンツも充実している。6階の多目的イベントスペース「エストマ」では、大阪と東京に常設店がある「アソボード」が1月26日まで、ワッペンや食器作りのワークショップを開いた。
1月26~28日には、新宿東口駅前広場で最旬の韓国フードを味わえるフェスを開催。目玉は韓国でブームの、漢江の河川敷で夜景を見ながらインスタント麺を食べる〝ハンガンラーメン〟だ。韓国ラーメンの無人コンビニ「ラミョンチプ」の協力のもと、本場の雰囲気を再現した。3日間のレジ客数は1600人。

イベントを実施し、「ルミネエストのお客様は韓国が好きだなと実感した」と野口さん。1月中旬に4日間限定で「ヌグ」のサンプル品を販売した際には、開店前に長蛇の列ができるほどだった。「今後もパワーアップしながら継続していきたい」という。