ルミネは4月17日、JR新宿駅改札内に食物販を主体とした駅ナカ商業施設「イイトルミネ」をグランドオープンする。新ブランドや新業態を中心に28店が出店、限定商品も充実し、「ここにしかない価値」を出す。日常利用客のほか、遠方からの客やインバウンドの取り込みを狙う。年間売上高80億円を目指す。
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駅地下1階の西改札方面に開設、ルミネ新宿が運営する。売り場面積は約950平方メートル。グロサリー「成城石井」や洋菓子店「治一郎」など知名度のある人気店のほか、新ブランド・新業態を12店入れる。新ブランドではクランベリーやいちごなどの果実とバターを使ったマフィン、ケーキなどの「果実とバター・カナリナ」やキャラメルとナッツを組み合わせたスイーツ「ウーフィ」など、新業態ではパンのセレクトショップで、東京、神奈川、千葉、埼玉の100店以上の店舗から1000品目以上を集めた「ベーカーズシンフォニー」などが出店する。「ウエルネスパフォーマンスを提供する代表的な店舗」として、マッシュビューティーラボによるオーガニック食品やサプリなどの新業態「ビオップ」が出店する。成城石井や治一郎などでも限定商品を出す。
山本山の茶漬け、おにぎりの新業態店や立ち食い寿司、ラーメン店など飲食7店を入れ、「滞在機能」も強化する。さらに、「新しい買い物体験を提供する」ため、自動販売機店舗の新業態「ザ・ベンチ」を導入する。限定商品を中心としたロッカー型の自販機を設置、商品を購入し、一緒に置かれてある二次元コードを読み込むと商品カテゴリーに合わせたデジタル画像と香りによる演出を行う。
ルミネカードやアプリ「ワンルミネ」などを活用した販促で新宿駅の他の自社施設とも連携し、「エリア全体の価値向上」を目指す。