ロエベが原宿で大型展覧会 クラフトが紡ぐ世界を紹介

2025/03/31 07:58 更新


アンダーソンが手掛けてきたコレクションが並ぶ空間

 ロエベは3月29日から、日本で初の大型展覧会「ロエベ・クラフテッド・ワールド展」を、東京・原宿で開いている。「クラフトが紡ぐ世界」をサブタイトルに、ブランドの歴史などを通して、ロエベが積極的に発信してきたクラフトの文化を紹介する。24年の上海に続く巡回展となる。13年以降、クリエイティブディレクターとしてブランドを率いてきたジョナサン・アンダーソンが退任した区切りに、集大成を見ることができる。

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 1300平方メートルの広い会場は、ブランドの歴史に焦点を当てた部屋から始まる。レザー工房としてマドリードに創業した1846年当初の商品や、当時使われていたツールが並ぶ。協業商品のイメージを膨らませた空間、アンダーソンが手掛けた服の部屋など、充実の内容だ。

絶妙な色が揃う700種類のレザー

 なかでも目を引くのは、世界で継承されてきた手仕事の技をたたえる展示。ロエベ財団が毎年行っているクラフトプライズのファイナリストらの陶器や竹工芸、アンダーソンの物作りに影響を与えた世界の作家たちの作品が並ぶ。同財団は、400年以上京都で茶の湯の釜作りを生業とする大西家を支援しており、そのドキュメンタリー映像も見ることができる。併設のショップには限定商品も並ぶ。5月11日まで。入場無料(予約制)。

複雑なかごバッグの製作過程を展示


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