ロンドン・ファッションウィーク・ジュン2022では、アフリカ系若手デザイナーたちが自身のアイデンティティーやヘリテージを表現した。
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西アフリカのシエラレオネのフリータウンで生まれロンドンで育った移民である「ラブラム」のデザイナー、フォデイ・ダンブヤは国境のない世界を夢見た。ヨーロッパからアジアや西アフリカ、スタッフが持ち寄った家族写真がインスピレーションになっている。得意のテーラーリングはゆったりとしたシルエット。ダブルブレストはシンプルに、シングルはショート丈でダイヤ柄やアフリカ柄にブランドロゴを入れたジャカードでコントラストをつけた。
一方、インドとナイジェリアにルーツを持つ「アルワリア」のプリヤは、アフリカ全体を一つの文化圏としてリサーチ。チュニジアの博物館にあるビンテージブランケットからソマリアの伝統衣装のドレープ、ケニヤやルワンダのビーズ技術まで、アフリカの国々のアイデンティティーをプリントやジャカードニットの上で表現。また「ブランド・ニュー・ヴィジョン」との協業でNFT(非代替性トークン)コレクションも発表した
(ライター・益井祐)