【ロンドン=青木規子】ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2025は、久々に黒が復活した。ここ数シーズンは「ファッションを楽しみたい」という世の中の流れを反映してきれいな色の組み合わせが目立っていたが、その反動からかシックな黒が一気に広がっている。ブラック&ホワイトやダークトーンのエレガントなスタイルも増えている。
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トーガはフォーマルを切り口に、フォーマルとは違う新しいスタイルを模索する。ファーストルックは白シャツに蝶ネクタイ、黒いスラックスといったブラックフォーマルの基本スタイル。しかし蝶ネクタイは結ばずに首に引っ掛けただけ。シャツの肩には大きな襟が重なり、スラックスはボンタンパンツのように太く、裾がすぼまっている。ブラック&ホワイトでまとめたエレガントな正装が、小粋で大胆なスタイルになった。街でよく見るようなフォーマルのカジュアルダウンではなく、新しいファッションに昇華させる挑戦のようでもある。
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