20~21年秋冬レディスシューズ 男性的な強さを融合

2020/03/11 06:27 更新有料会員限定


 欧州ブランドの20~21年秋冬レディスシューズは、男性的な強さと女性らしさの融合がトレンドになった。クラシックムードが強まり、重厚な印象も加わる。意図しているのは「プレーンだけどちょっと違う」と感じさせるバランスだ。

(須田渉美)

存在感のあるバックル

 売れる形がベーシックになりがちな中、主張のある素材、ポイント装飾の変化に重きが置かれる。トレンド素材として継続するパイソン、クロコダイル柄の色も多彩になった。

 そしてとりわけこの秋冬を象徴するのは、存在感のあるバックルだ。ロンドンのパンクシックをイメージしたのは「AGL」。ボディーピアスを応用し、パイソン柄のバレエシューズに太めのゴールドピアスをのせたり、白のモカシンのベルトに小粒のピアスを通し並べたりと、芯の強いフェミニンスタイル。

AGL

 「ジャンニコ」はカットラインの美しいカッターシューズに、星型のクリスタルを散りばめた大きなバックルを取り付けた。艶があって軽やかなサテン、存在感のあるビジューのコントラストが新鮮だ。ドレッシー、カジュアルの両方にスタイリングできる柔軟性もある。

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