Lブランズ第4四半期と20年業績 「ヴィクトリアズシークレット」復調

2021/03/10 06:27 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】Lブランズ(オハイオ州コロンバス)が第4四半期(20年11月~21年1月期)と20年の業績を発表した。それによると「ヴィクトリアズシークレット」が、復調してきている。既存店の販売減が下げ止まってきたのに加えECが順調に拡大している。

 第4四半期の売上高は48億1800万ドル(前年同期比2.4%増)、店とネットを合わせた既存店ベースの売り上げは10%増、営業利益は12億7300万ドル(15.6倍)、純利益は8億6000万ドル(1億9200万ドルの赤字)だった。既存店ベースの売り上げは、「バス&ボディ・ワークス」が22%増、ヴィクトリアズシークレットが3%減だった。ただ、ヴィクトリアズシークレットの前年同期は10%減だったので改善されている。年間でも、ヴィクトリアズシークレットは、19年は8%減だったが、20年は1%増だった。店のみでは、全社が3%減、バス&ボディ・ワークスは9%増、ヴィクトリアズシークレットは18%減だった。

 年間の総売上高は、118億4700万ドル(8.3%減)、店とネットを合わせた既存店ベースの売り上げは21%増、営業利益は15億8000万ドル(6.1倍)、純利益は8億4400万ドル(前年は3億6600万ドルの赤字)だった。

 成長のけん引役は依然バス&ボディ・ワークスで、バス&ボディ・ワークスの売り上げは45%伸びた。19年のバス&ボディ・ワークスは前年比10%増で、成長がいかに加速しているかがわかる。店のみでも、バス&ボディ・ワークスは26%増で、19年の5%増を大きく上回った。20年のデジタルの売上高では、109%伸び、ヴィクトリアズシークレットは31%伸びた。

 20年のブランド別の売上高は、バス&ボディ・ワークスは64億3410万ドル、ヴィクトリアズシークレットは54億1280万ドルで、バス&ボディ・ワークスの方が約10億ドル多くなった。2月1日時点での店舗数は、バス&ボディ・ワークス1739店、ヴィクトリアズシークレット1181店だった。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事