ECサイト「北欧、暮らしの道具店」などを運営するクラシコムが、海外に向けたコンテンツ配信のトライアルを始めている。
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8月中旬からインスタグラム上に英語圏、台湾、韓国向けにそれぞれアカウントを開設し、コンテンツを投入。一定のマーケティングをしながら実験を続けたところ、「2～3カ月で33万フォロワーを獲得できた」（青木耕平社長）と、手応えを得ている。
これらのアカウントでは、既存の日本向けアカウントの中で運用しているコンテンツに各国の字幕を主にAI（人工知能）を利用して付けており、タグなどもAIの支援を受けて生成することで効率的に運用している。
「今後、対象国を広げつつ、どれくらいグローバルにコンテンツが通用するのか。特にどういう国や地域との相性が良いか、一定のコストをかけつつ試したい」としている。
連動して、ウェブサイトの内容も約10カ国語に対応するマルチリンガルサイトにしており、徐々に海外からの閲覧者や回遊が見られるようになっている。
現在は、まだアカウント経由で物が売れそうか確認している状況ではないという。「海外向けビジネスに結び付けられるチャンスがあるか、しっかり探りたい」としている。
なお、国内ではアプリやメルマガ、各種SNSのフォロワー数などを合計したエンゲージメントアカウントが1000万を突破。なかでも、500万ダウンロードを達成したアプリがけん引した。累計会員数は約81万。前期から継続するマーケティング投資も奏功し、25年8～10月連結売上高は24億3300万円（前年同期比28.4％増）と、四半期として過去最高になった。営業利益3億2300万円（156.5％増）と大幅に伸ばし、通期連結売上高100億円突破に向けて好調に滑り出している。
