近鉄百貨店は4月9日、台湾の神農市場が運営する「神農生活」などのFC1号店をあべのハルカス近鉄本店10階に開設する。開設に伴う投資額は1億9000万円で、開業後1年間の売上高目標は3億2000万円。今後、直営店の出店のほか、直輸入商品の卸販売や国内フランチャイザーとしての店舗展開を計画している。
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同店は、調味料やグロサリー、生活雑貨など物販店の神農生活と台湾の家庭料理を出す飲食店「食習」(約90席)、今回の出店のために開発した約140種類の茶と茶器などを販売するティーサロン(50席)併設の「ウーロンマーケット茶市場」の三つで構成しており、総店舗面積は825平方メートル。延べ約1100SKU(在庫最小管理単位)の商品を揃えた。
神農生活は、台湾・台北に13年開業の花博店と18年開業の南西店の2店を持つ。台湾国内客のほか日本人観光客からも支持されているという。
今後、1号店の成果を踏まえて、自社店舗内や他社大型商業施設への直営出店を進めていく。同店の取扱商品は、国内仕入れ、商社経由の仕入れ、直輸入商品があり、このうち直輸入商品は量販店などへの卸売りも想定している。また、国内フランチャイザーとなって、神農生活などのFC店を広げていくことも視野に入れている。