子供服のキムラタン アパレル事業を大幅に縮小 不動産事業を第2の柱に

2022/02/14 18:10 更新


 子供服のキムラタン(神戸市)は2月14日の取締役会で、アパレル事業の大幅縮小を決定した。現在、約220店舗ある実店舗のうち約210店舗を退店し、退店する店舗の販売員と約40人の本社人員を整理する。同事業については、ノウハウのある領域に資源を集中し、ベビー、女児向けにブランド・商品を絞り込む。

 今後は21年2月に開始した不動産事業を柱とし、不動産賃貸業の和泉商事を新たに子会社化する。事業ポートフォリオの転換により、全社的な収益構造を抜本的に変革する。

 同日発表した22年3月期第3四半期連結累計期間の業績は売上高が前年同期比11.6%減の30億3100万円。営業損益は3億6000万円の赤字(前年同期は3億円の赤字)だった。コロナ禍前より値引き販売が常態化し、ブランド価値を毀損させてきたことが最大の要因として、「現状の延長線上に事業の存続はない」と判断し、赤字の解消を最優先に事業ポートフォリオの転換を決めた。22年12月までに撤退・縮小を完了させ、23年3月期の第4四半期での黒字転換並びに24年3月期の単年度黒字化を目指す。縮小後はECを中心に販売する。保育園事業、ウェアラブル事業、子会社で卸事業の中西は継続する。



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